今まで首都圏と関西の記事ばかりでしたので、それ以外の地域も取り上げます。

「卒業生の声」計量テキスト分析 九州大QBS編です。九州大学ビジネススクールはJR博多駅の博多シティ10Fにサテライトキャンパスがあり、平日夜間の授業はこのサテライトキャンパスで開講しています。駅ビルの飲食フロアの一角にあるので、帰りにみんなで一杯ひっかけるなんてこともできそうですね。関係ありませんが、目の前に喫煙所があるので、愛煙家の方にはオススメかもしれません(笑)。
土曜はメインキャンパスの箱崎キャンパスで開講されます。九州大では現在移転プロジェクトが動いていますので、将来土曜の授業は箱崎でなくなるかもしれません。
九州新幹線開業の効果で、福岡県以外の九州地方や中国地方からも通う学生がいるとのことです。

さて分析ですが、これまでと同様にKH Coderを利用しました。データソースは九州大学ビジネス・スクールホームページの「在校生・修了生の声」に掲載されていた61人分のインタビュー記事から、肩書や経歴を削除したテキストデータです。総抽出語数は12,035、異なり語数は1,672でした。

■共起ネットワークによる分析
下図が生成された共起ネットワークになります。
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■パラメータ
カラー:中心媒介性、最小出現数:9、 最小文章数:1、 描画数:95、 強い共起関係ほど太い線で描画、 出現数の多い語ほど大きい円で描画、 最小スパニングツリーを強調表示、ラベルが重ならないように位置を調整


まず自校の名称の周りを中心に見てみましょう。
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QBSの周りは他のビジネススクールと同じような言葉が並んでいますが、上のほうを見ると「アジア」「中国」「上海」「海外」と、国際的な言葉が見受けられます。九州は他のアジアの国々と物理的距離が近いため、古くから交流が盛んです。地域の特徴をカリキュラムに取り入れているのでしょう。

もうちょっと上のほうを見てみます。
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「ベンチャー」「技術」「MOT」。これらもこのビジネススクールの特徴ではないでしょうか。九州は過去から鉄鋼、鉱業、重工業が盛んで、その流れから技術系企業が多く立地していますので、そういった地域の特徴を生かすようなカリキュラムとしているのでしょう。

下のほうを見てみましょう。
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この辺りは他のビジネススクールと似ています。「志」の「高い」「仲間」との「交流」で「刺激」を「受け(る)」、「時間」の管理は「大変」だけど「充実」した「楽しい」日々を「実感」しているのでしょう。

■まとめ
卒業生は、QBSの特徴はアジア、中国、上海といった「アジア」、技術、MOTといった「技術」であると語っているようです。旧帝大のビジネススクールなので王道路線かと思いきや、意外にも的を絞った特徴ですね。

北九州にある北九州市立大学のビジネススクールも、東アジアを意識したカリキュラムになっています。首都圏や関西には、例えば医療経営や公共経営など分野を重点化するビジネススクールが多いのに対し、地方は地域の特徴を軸足におくのが自然な流れなのでしょうか?でも、首都大も金融街の東京丸の内にファイナンス専攻を設置してますし、地域の特徴を生かすという意味では首都圏も同じかもしれませんね。