各校分析が非常に好評を得ております。情報発信していると皆さんの応援・叱咤・激励がとても励みになります。ありがとうございます。
というわけで、各校分析の新しいシリーズを始めたいと思います。

このシリーズでは、計量テキスト分析を用い、各校が公表している卒業生のインタビュー記事から、その学校がどんなメッセージを発信しようとしているのかを探ってみたいと思います。分析には立命館大学の樋口先生がフリーウェアとして公表しているKH Coderを利用します。
なお、各校で公表している卒業生インタビューですが、学校毎にインタビュー内容も異なればインタビュー数も異なります。さらに、卒業生の生の声ではなく、なんらかの編集がされている可能性もあります。ですので、これだけをもって各校を比較するのはちょっと危険です。あくまで参考レベルでご参照ください。

今回は「グロービス経営大学院」です。
データソースはグロービスホームページの「卒業生の声」に掲載されていた39人分のインタビュー記事から、冒頭と末尾のインタビュイー経歴を削除したテキストデータです。総抽出語数は82,647、異なり語数は4,127でした。

■共起ネットワークによる分析
下図が生成された共起ネットワークになります。
共起ネットワークグロービス
■パラメータ
 カラー:中心媒介性、最小出現数:40、 最小文章数:1、 描画数:100、 強い共起関係ほど太い線で描画、 出現数の多い語ほど大きい円で描画、 最小スパニングツリーを強調表示、ラベルが重ならないように位置を調整

まず真ん中を見てみましょう(下図)。

共起ネットワークグロービス1
たくさんの線が生えていて赤色になっているのが「授業」です。「授業」が卒業生インタビューのキーワードと考えてよいでしょう。その左上から右上にかけて、「教員」「学生」「議論」「ディスカッション」「ケース」が密接しています。これは、グロービスの授業スタイルを表していると考えられます。この辺りは卒業生にとって印象に残ったキーワードなのでしょう。下のほうにいくと、「思う」「学ぶ」「考える」「自分」「ビジネス」とあります。これは授業で要求される能力、もしくは授業で得た効果を表しているのではないでしょうか。
ちょっと強引にまとめると、グロービスの卒業生は、授業を通じた教員と学生の議論で、ビジネスに対してなにかしら自分にとって学んだり、思ったり、考えることができた、と読めるかもしれません。


次に周辺を見てみましょう(下図)。
共起ネットワークグロービス2
①は多くの卒業生のグロービス入学のきっかけが、単科生制度の受講から始まっていることを示していると考えられます。②は卒業後、仕事に対して「姿勢」「進め方」に変化があったのでしょう。③はまさしく問題意識と課題解決に結びついたことを言及しているのでしょう。

■まとめ
すごくザックリまとめると「グロービスの卒業生は、単科生制度が入学のきっかけ。
在学中は授業を通じた教員と学生の議論で、ビジネスに対してなにかしら自分にとって学んだり、思ったり、考えることができた。 また、問題意識と課題解決を意識するようになった。 卒業後は 仕事に対して姿勢や進め方に変化 があった。」と読み取れます。

とても明確で一貫した特徴ですね。わかりやすいです。他校と比較するための第一弾としては、いい感じなのではないでしょうか。 

あと、以前の記事グロービス特集では、いつもと二桁違うページビューを頂きました。facebookやtwitter、ブログなどで多く取り上げて頂きましたが、肯定的な反応が多く、あまり反論がありませんでした。大変ありがたいことですが、できれば多少は反論頂けると私としては嬉しいです(笑)。

P.S.ここまで話題になるのであれば、グロービスの授業を一度でいいので受けてみたいものです。